キリスト教には大きく分けて、“プロテスタント”と“カトリック”とがあり、弔事においても「死はすべての終わりではなくて、神の元に帰るための入り口である」という考えに基づいて執り行われます。
また、この二つはイエスキリストを信仰するという基本的な理念に変わりはありませんが、その歴史をのぞいてみると、ローマカトリック教会の信仰理解に不信感を懐く信徒たちが16世紀にそれまでの教皇制度の不合理を説いて宗教改革の端を開き、“プロテスタント”という新しいキリスト教の宗派を作ったという経緯があります。
“プロテスタント”ではそれまでの“カトリック”と違って、厳格な規律と絶対服従の精神などが重んじられています。
また“プロテスト”というのは、“反抗し、抗議するものたち”という意味でつけられた名前で、信徒は北部ヨーロッパやイギリス、北アメリカに多いと言われています。
この二つは、弔事の決まりごとは殆ど同じですが“呼び名”などに多少の違いがあります。
キリスト教では、慶事における結婚式もそうですが、仏教のように近親者のみで行なわれる葬儀と一般の人が参列することのできる告別式というように2つに分かれていないで、一般の参列者も遺族と同じようにすべてに参加できます。
次にキリスト教の弔事に持参する際ののし袋に関してみてみると、仏教のお通夜にあたる“前夜祭”や告別式では白無地のハスの花の浮き出しや印刷の無い商品を選び、表書きは“お花料”または宗派や宗教を問わない“御霊前”という文字を濃墨で書きます。
水引は黒白の5本または7本のものや、双銀の7本または10本のもの、あるいは紫銀の5本または7本の結び切りのものを使います。
さらに仏教における法事のように、“プロテスト”では1ヶ月後1年後、3年後、5年後に“記念会”が、“カトリック”では3日後、7日後、30日後に“追悼ミサ”があって、その後毎年“命日祭”がありますが、そのときに持参するのし袋の名入れは“姓”だけを書きます。
一方お返しに用いる品物につけるのし紙の表書きは、“志”または“粗品”で、5本か7本の紫銀の結び切りが一般的で、牧師への礼金を入れるのし袋は5本か7本の紫銀の結び切りのものに“御礼”、“献金”、“御ミサ料”という表書きを入れて、名入れは“姓”のみにします。
のし袋(熨斗袋)のまめ知識は、のし袋(熨斗袋)について解説しています。
のし袋に表書きを書く際には慶事の場合、濃い墨で太く書くのが決まりになっていますが、これは「幸せが太く長く続きますように」という願いをこめたもので、筆自体がしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。結婚・・・・
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